可愛くてきれいなだけの、「笑って、泣ける」話を
真正面からやられるとなんか冷めるんだよね
そんな時ってあるよね笑
そうしたら君には「ジョジョ・ラビット」がオススメだよ!
生きてるとキレイなだけのものを素直に受け止められない時ってありますよね。
本当は良いとわかっているんだけど、なぜか斜にかまえてしまう時ってありますよね。
愚かだとはわかっているけど、それでもなんか背中がむずむずしてしまうというか、、
わかります。
なぜなら僕もあなたと同じ、ひねくれた”あまのじゃく”だからです
そこで、そんな”あまのじゃく野郎”にこそご紹介したいのはこちらの映画!
ジョジョ・ラビット
「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう…
2019年製作/109分/G/アメリカ
映画.com
原題:Jojo Rabbit
配給:ディズニー
劇場公開日:2020年1月17日
一見すると、”可愛くてキレイな話”にしか見えないと思いますが、実はこの作品こそ、笑って泣ける話をストレートに受け止められない時にオススメなんです!
オススメ理由
- 可愛らしいルックと悲惨な時代背景の「ギャップ」がすごい
- キツいブラックジョークも陰湿さがなく、ドライでカラッとしている
- 陰と陽の不穏なアンバランスさがクセになり最後まで引き込まれる
僕も最初は可愛い話だなーと思って観ていたけど、だんだんと不穏な空気が流れているような怪奇な気分になっていって、、気づいたら最後まで夢中だったよ!
きっと背中がむずむずする事なく作品の世界の中に没頭し、忘れられないシーンがたくさん脳内に刻まれることだと思います!
では、以下レビューのご紹介です!
作品全体の印象
おとぎ話のようなコメディ映画の皮を被っておきながら、エッジの効いた怪作
コメディで気楽に見れるのになぜか刺さる。
無邪気な可愛さの中にドスっと風刺の効いた笑いがある。
表面上はひたすら陽の笑いに振り切ったトーンで進むが、背景では底なしのような陰の暗さがあり、お互いのギャップが作品に深さと魅力を与えています。
クセになる怪奇なバランス
前述したように、
あまりに陰惨な時代背景をベースにしながらも、おとぎ話のようにデフォルメされた世界観の中を、カラッとした抜けの良いジョークで明るく描いていくが、その“アンバランスさ“がとても怪奇(良い意味)
純粋に笑えたと思えば、笑ってしまうのをためらってしまったりと、
時にどう感じてよいのか困惑させられるような場面もあり、ゆらゆらと揺さぶられながら引き込まれていきました
大切にしたくなるシーンがいっぱい
だんだんと引き込まれていった結果
気づいたら胸がいっぱいになって、痛くなったり、晴れ晴れとした希望を感じたり、、
“笑ってるのに悲しくて泣いてしまう“みたいな、不思議な感情の矛盾が生まれる映画でした。
とにかく大切にしたいシーンにもたくさん出会うことができ、忘れられない思い出がまた一つ増えた気分です
蓋を開けてみれば、ひねくれものでも楽しめる「きれいで可愛くて、笑って泣ける」良い映画でした
是非観てみてください
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